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親の家の片付けと転倒予防~2~
2020 / 06 / 12 ( Fri )
前回は転倒予防について
まず「本人の生活動線を知る」ことが大切。
とお伝えしました。

生活の中心となる場所をいかに安全にするか?

今回は具体的に安全に住まうための工夫をお伝えします。

転倒データ

転倒を予防するポイント②
<家の中の”とうせんぼ・回り道”ををなくす>


仕事柄、いろんな方の住宅に伺うと
「なぜここにコレが?」
「毎日使う場所なのに不便」
と感じるお住まいに遭遇します。

ご本人は長い間の習慣で
それほど不自由は感じていなかったりしますが
年齢と共に危険な場所になっていくことも。


まずは
床に物を置いて通行の妨げになっている危険。

台所の床や廊下、階段などに
郵便局などから貰う景品やストック品の洗剤類、
ティッシュペーパー、サランラップが積んであったり。
居間に読んだままの新聞や雑誌
たたんだ洗濯物が積まれたままになっていたり。

それは
モノの置き場所、つまり「指定席」が
決まっていないことが多いのです。
(モノの「指定席」については次回でお話しますね。)

「とりあえず」の床置きをせず
つまづきの原因をつくらないことが大切です。


転倒1

それから
家電の配線や延長コードが
足元を”とうせんぼ”していませんか?
カーペットの端が浮いて
つまづきやすくなっていませんか?

これも転倒の原因になります。

気をつけてみると
何気なく過ごしている日常の場所に
「ヒヤリ!」「はっ!」とすることが
潜んでいるのです。


また
家具の配置が、生活動線を妨げたり
”回り道”を作っていませんか?

視点をかえて
「この家具・道具は本当に必要?」
「この場所が適当か?」
と、住んでいる人とモノの関係を
考えてみることも必要ですね。



年齢とともに足腰の筋力は
どうしても衰えていきます。

筋力低下を防ぐ毎日の軽度な運動や
低栄養にならない食事はとても大切ですね。

「転倒予防」の視点からは「転ばぬ先の杖」として

トイレ玄関などに、つかまったり
 体を預けられる手すりなどをつける。

浴室、廊下などの滑りやすい床に安全対策
 (滑り止めシート、手すりなど)を設置。

ということをオススメいたします。



でも・・・
親に
『転ばぬ先の杖』とか言うと
「まだいらないよ~」とか
「年寄り扱いしないで!」
怒り出す方もいらっしゃるかもしれません。


そんなときは
「お父さん(お母さん)が子ども達のことを
いつも気にかけてくれるように
子どもの私達も、いつもお父さん(お母さん)
のことが心配なんですよ。」
って伝えてください

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このように
ちょっとしたことを改善するだけで

・怪我から自分の身を守ること
・住み慣れた家に長く暮らせること
・毎日を心地よく生きること

に繋がっていきます。



次回は
心地よく住まうための
「整理収納」のお話です。
お楽しみに❤(^^)❤

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